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後見

法定後見人就任までの流れ(成年後見人)

先日、新規の後見人選任審判が家庭裁判所から出ました。

ということで、本日は本件における後見人就任審判までの流れを

お話させて下さい。

後見人選任審判に至る過程は、いくつかあるのですが、

本件は私が後見人候補者として、申し立て時から関与していた事案となります。

(他に親族後見人解任からスイッチ、親族後見人がいるとこへ追加でW就任、

申し立て時には関与していないが家裁が選任等、いくつかパターンがあります。)

 

本件のような事案のスタートは、当事務所への「後見」についての相談になります。

認知度が多少はあがってきたといえども、未だ「後見制度」をきちんと理解されている一般の方は、

ほとんどいないのが実情ですので、制度の説明及びクライアントの方に適したご提案をしていくことになります。

 

そこで、本件においては、本人さんのお子さんからのご相談でした。

本人さんは、施設入所中。判断能力の低下もかなり進んでいるとのこと。

財産管理等を親族だけで行うのは負担になってきており、できたら法定後見制度を利用したいとのことでした。

診断書の取得を依頼してみると、「後見相当」。

後見人選任審判の申し立てを、相談者であるお子さんを申し立て人にして行うことになりました。

後見人候補者(あくまで候補者、最終的には裁判所が決めます)は、財産管理等の煩雑さ、

裁判所への報告の煩わしさ等を考慮して、私がということで決まりました。

申し立て後は、鑑定を経て(何故かここ最近の申し立て案件は、鑑定が続いてます。)、

私と申し立て人の方の裁判所での聞き取り後

(裁判所での申し立て人聞き取りに同席したのはかなり久しぶりです)、

選任審判となりました。

 

なんだかんだで本件は、結構時間かかりました。

鑑定が入ると、裁判所係属後が長いんですよね。

 

「後見制度」の利用をお考えの方、お気軽にご相談下さいませ。

 

PS

後見等は、毎年一定数の新規就任があるのですが、

総数はそこまで増えていくことはありません。

本人さんがお亡くなりになる事件も、毎年一定数存するからです。

親族の方がいない、いても協力が仰げない、親族からご依頼される等の理由で、

お亡くなりになった後のことも面倒をみさせていただくことが多いです。

後見人に就任するということは、その方の一生に付き合うということ。

(信託事案は別ですが)

後見人が就任することによって、本人さんに不利益が生じないような、

ガバナンスが必要だと感じています。

PPS

リーガルサポートという、司法書士の後見業務を監督、指導等するという建前の団体があるのですが、

多くは言いませんが、

個人的にはなんだかなぁ~って感じです。

 

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保佐人としての登記申請(法定後見)

司法書士の主な業務の一つに 法務局への登記申請の代理業務というのがあります。

 

通常は実際に名義を取得される方等から 委任を受けて

申請代理人として 法務局への手続きを行います。

今般 当職が保佐人(法定後見制度の一つの類型)となっている方の登記申請を行う機会がありました。

自宅の所有者であった実親が亡くなり(当職はこの方の成年後見人でした)

唯一の法定相続人である被保佐人(本人のこと)名義へ変更する必要がでてきたのです。

通常であれば 本人から委任を受けて 代理人として申請しますが

今回は 保佐人としての代理権に基づいて申請することになります。

(家庭裁判所から登記申請の代理権については 保佐人就任時に付与されていました)

 

そこでどうしよか迷ったのです。

本人から 司法書士である自分への委任という形でするか

(その際に 保佐人として同意するかを含み)

保佐人である自分から 司法書士である自分への委任という形にするのか

(これは自己契約というやつになっちゃいます)。。。。。等々

 

結局 申請人を保佐人として標記して

(このときの住所は 後見登記事項証明書記載の 個人住所)

カッコ書きで司法書士である旨及び事務所を記載して

代理権付与のある 後見登記事項証明書(3カ月以内)をつけて申請しました。

完了後の 書類の返還(識別情報通知書等)も 職員さん(補助者)が受けれましたので

カッコ書きの効果かもしれません。

PS

シンプルに考えればいいものを 無駄に複雑に考えると良くないですよね。

 

成年後見人に就任している本人さんがお亡くなりになりました。

成年後見制度(法定後見):本人さんの判断能力が不十分になってきて

本人さん単独では 財産の管理等が難しくなったり 契約内容が把握できなくなってきたときに

本人さんをサポートする後見人等を 家庭裁判所が選任する制度。

 

制度上いろいろと使い勝手が悪い点が多く 問題点も多いこの成年後見制度ですが

現時点では 同制度は多く使われており 当事務所でも成年後見人に就任してる案件が多数あります。

そして 同制度を利用される本人さんは

認知症などにより判断能力が不十分になってきたご高齢の方が 圧倒的に多いです。

(多いというだけで 若年の方も精神疾患が原因・脳性麻痺等の病が原因で

後見人が就任という方も 当然いらっしゃいます)

 

そして 高齢ということは お亡くなりになる方も やはり 多くなります。

当事務所で後見人に就任していた方でも お亡くなりになられた方が 多くなりました。

だから毎年 一定数の新規就任があっても それとほぼ同数の方がお亡くなりになられるので

現在進行形で就任している後見人件数は そこまで増えることはないのです。

 

先日も ほぼ身寄りがない本人さんがお亡くなりになりました。

現在 当事務所で後見人に就任している方で 最も長く就任していた本人さんでした。

唯一お子さんがいらっしゃるのですが そのお子さんも後見制度を利用しなくてはいけない状態。

生前から 本人さんが亡くなった後のことを考え頭を悩ませていたのですが

何とか お子さんの成年後見制度利用へこぎつけ

当事務所でサポートすることができるよう持っていくことができていたので

(保佐人という形(重要行為について代理などが可能))

本人さんの死後事務及び財産の承継等も スムーズに行うことができました。

 

当事務所のような専門職が 後見人に就任しているケースでは

本人さんの親族の協力が見込めないケースも少なくありません。

後見人の職務は 原則本人さんの死亡によって終了します。

しかしそれを杓子定規に行っていては 関係各位には多大なる迷惑をかけかねません。

当事務所でも 今まで何度も 本人さんの葬儀の手配を行ってきました。

(その理由は 様々ですが)

人とのつながりが重要視される 後見制度。

本人さんがお亡くなりになり 遺骨等を引き継ぎ 親族の方に

良い後見人さんについてもらって良かった。

こう言われると 多少なりとも報わる気持ちになります。

PS

そんな 成年後見制度 任意後見含めて 制度概要

メリット デメリットを知りたいという方は

お気軽に お問い合わせくださいませ。

成年後見申し立てにも法テラスを利用することができます。

成年後見制度を 利用したいと思ったら

家庭裁判所に 成年後見人等選任の申し立てを行わければなりません。

これが 裁判所への書類提出などに慣れていない方には 大変なわけです。

家庭裁判所から しおり・申し立てキットのようなものも配布されていますが

裁判所とのやり取りもありますので なかなか 個人の方が自身で申し立てするにはハードルが高い。

また 成年後見制度の理解も 不可欠です。

申し立て後の 手続きの流れ。後見人の義務・権利・業務内容。

裁判所への定期的な報告書の作成内容。等々・・・

となると

専門家に 手続きを依頼するという選択になることが多いと思われます。

しかし 当然 専門家に依頼するとなれば 報酬が発生します。

その報酬は 報酬の自由化によって 事務所によって異なります。

その報酬が 高額で払えない という方は 一定の条件を満たせば

法テラスを利用することができます。

法テラスというのは 司法書士等の報酬を立て替えてくれる機関です

(さらに一定の要件を満たせば 援助(返さなくていいいよの償還免除)となる場合もあります)。

この法テラス 司法書士に対する 裁判所提出書類作成業務に利用することができるのです

(法務局提出書類作成には利用できません)。

ということで

成年後見制度を利用したい でもお金が。。。という方 ご相談下さいませ。

PS

この法テラス利用による 成年後見人等申し立てというのは

結構あるのです。

リーガルサポート(司法書士の団体)を通じての

長寿あんしん相談センターなどからの 相談をきっかけとするものです。

成年後見人等就任後 後見人等の報酬をどうするかという問題もあるのですが。

PPS

成年後見人等申し立ては 申し立て書類作成だけでなく

その際候補者となり 以後 後見人に就職して 本人さんの最後まで

さらには 死後事務及び遺言執行者としてまで関わることが多いです。

本人さん・親族・関係機関との関係構築が大事な とても人間臭い業務ですが

他の業務にはない側面が多く 個人的にはやりがいを感じられる業務ではないかと思っております。

 

成年後見人の業務とは?~身上監護~

現在 当職が成年後見人等の

法定後見人等に就任させていただいている方が複数(10名程度)いらっしゃいます。

また もう既に就任していたけどお亡くなりになった方も 3名いらっしゃいます。

(後見人の業務は 本人さんがお亡くなりになることによって終了します)

成年後見人の業務というのは 大きく分けて2つあります。

1つは お金・収入支出・財産等の金銭面等の管理である 財産管理業務

もう1つは 生活環境・入所施設・身の回りの環境配慮等の 身上監護業務

で この身上監護業務をするにあたっては やはり本人さんの現況を確認するのが

個人的には必須だと思ってますので 定期的に本人さんの面談にお伺いしてます。

理想は 1カ月に1回ですが 現状なんとか2カ月は空けないように 配慮してます。

皆さん 近場にいらっしゃればいいのですが

当職が 就任しているなかでも 指宿・加治木・串木野等 遠方の方がいらっしゃいますので

なかなか時間がとられるのも事実です。

しかし 後見人等として 専門職である当職が 就任している方は

面会に訪れる方が あまりいらっしゃらない方が 多い印象を受けます。

自分のようなものでも 面会に訪れることで 喜んでもらえることもあるようで

後見業務は 他の司法書士業務とは 異なる点が多いのかもしれません。

ただ 皆さん 時間的に余裕がある方ばかりじゃないと思いますので

成年後見人及び任意後見人の制度を利用しようと思っているが

なかなか制度概要が把握できない 就任した後の業務遂行に不安があるという方が

いらっしゃれば ご相談くださいませ。

現在 後見関係の ご相談は 無料でお受けしております。

PS

今しがた 1か月に1回の 串木野の方の面談から 戻ってきたところでした。

この方については 財産管理の関係で 必ず1カ月に1回行かないといけないのです。

しかし 後見業務というのは思った以上に 特に就任件数が増えてくると 大変だと思います。

 

生前対策でお悩みなら まずは気軽にご相談ください

先日 テレビで「家族信託」を取り上げていましたが

この「家族信託」 生前対策として 有効に活用することも可能ですが

そのためには「家族信託」についての深い理解と

その他生前対策である 生前贈与・任意後見・法定後見・財産管理等々の理解が欠かせませんし

税金についても 考慮しなければなりません

家族信託だけすればOKということも少ないです

ほかの例えば 任意後見契約だけしておけばOKということも 少ないでしょう

つまり 各種手続きを 各御事情に合わせて 活用する必要があるんです

それでも 何かをすることは 何もしないことに比べれば全然マシです

これで万全ということが理想ですが

自分には関係ないとは思わずに 一度 専門家にご相談することを考えてみてはどうでしょうか

家族信託・任意後見・遺言等は 早すぎてはダメということはありませんが

いずれの生前対策も 判断能力がある時期じゃないとできませんので

(遺言能力だけは 判断能力とはまた別です)

後で あの時しておけば良かったなんて思うことがないことを望みます

・・・

相続事件を多数取り扱っていると

相続人の方から 「遺言さえあれば」 この言葉よく聞きます

特に お子さんのいない 配偶者相続人の方からですね

兄弟姉妹には遺留分が無いので 遺言で配偶者に相続させるとしておけば

兄弟姉妹の相続手続き関与は不要となるのです

それがないばかりに 代襲相続人の甥姪がわらわらと

数次相続が発生して 芋づる式に当事者が増え なんてしょっちゅうあります

 

 

 

何故か異常に時間がかかり過ぎる 成年後見各種手続き

新規に成年後見人に就任すると

金融機関・年金事務所・市役所などに 成年後見人就任の手続きを行います

本日 上記手続を 金融機関2行及び年金事務所に行うために

事務所を11時半にでたのですが 戻ってきたのは4時半でした

いずれも車で20分とかからない場所にあるのにも拘わらずです

そうです 1か所につき 1時間超の時間がかかっているのです

(今日1日 ゆっくりと読書する時間を確保することができ

おかげさまで 読みかけの本を読了することができましたよ)

この手続を行うのも もう何度目かわかりませんが(軽く10度は超えてます)

毎度毎度異常なほど 読書時間を与えてくださいます

成年後見の届出等が イレギュラーな手続きであることは お察ししますが

ここまで制度が普及してきている現在でも

従前と何ら変わらず ここまで時間がかかる理由がわからず

私には謎です

慣れない手続に時間がかかるのは わかりますが

その慣れない手続に 慣れて

改善し スピーディにできるようになることに努めるのが

プロだと私は思っています

それが 顧客満足度の向上につながるのでは ないでしょうか

 

 

認知症対策してますか?

相続関係のご依頼で いまだやはり最も多いのが

お亡くなりになった後の 相続を原因とする相続登記なのですが

これはあくまで手続的な側面が強く 法定相続分の縛りなどもあり

任意で話がまとまらなければ 調停 審判と解決すべき手順も決まっており

できることが限られてきます

そこで最近 徐々にではありますが

生前に何らかの相続対策を行いたいという ご相談が増えてきています

当事者たる被相続人本人が十分な判断能力がある時期だからこそ

争族対策として 多くの選択肢を提供することができます

お亡くなりになった後のケアとしては まずは遺言書作成・遺言執行者を選任

場合によっては 死後事務委任契約を締結

お亡くなりになる前に 認知症などを発症し 財産管理能力を喪失した場合に備えて

任意後見契約の締結 家族信託契約の締結 場合によっては見守り契約の締結等

ご提案することができます

皆さん お亡くなりなった後のことは考えて 遺言書までは作る方は多いですが

実際は 生前に判断能力を喪失し 法定後見となり 第三者が後見人として就任してしまうと

裁判所の監督下となってしまい

財産処分をすることのハードルがかなり高くなってしまったり

親族の意向を重視することができなくなってしまったりと

かなりの不都合が生じてしまいかねません

対策準備ができるのは そういった自体に陥る前だからこそできることです

自分だけは大丈夫とは思わず 保険に入るようなものだと思って

元気なうちに 何らかの準備をすることをおススメします

PS

こんなことを言うのも

自分が 複数人の法定後見人に就任してきたからこそであり

遺産分割等で 相続人間の紛争に 日々関与しているからです

こういったときに揉めるのは 財産額の多い少ないは関係ないです

多くても揉めないときは揉めません 少なくても揉めるときは揉めます

仕事で関与している自分でさえそう思うのですから

当事者の方の心労は 相当なものであると思われます

 

 

争族対策で任意後見契約を締結した事案

成年後見制度には 大きく分けて2つのパターンがありまして

今現在すでに 判断能力が欠けている時ようの 法定後見制度

将来 判断能力が欠けた時に備える 任意後見制度

上記 2パターンです

圧倒的に 法定後見制度の利用が多いのですが

この法定後見 使い勝手がかなり悪いのです

(今現在 法定後見人を 多くやっていながら言うのはなんですが)

一番は 誰が後見人になるかわからず 候補者として指定しても

実際の後見人は 裁判所が決めるということ

(相続人となる方から 反対意見がでたりすると ほぼ第三者である専門職が選ばれます)

そして 選ばれた人がイヤで ほかの人に変えてーって言えません

つまり 自分の面倒を見てもらう人を 自分で決めれないのです

例えば 今現在 他界した片方の親御さんの 遺産分割で既に争族状態となっており

残った親御さんとある子供たちの間に 埋めがたい溝ができてしまっており

(親御さん+子供さんサイドと外の子供さんサイドで もめてるなんてケースです)

どうしても 自分の面倒は 自分サイドの子だけに見てもらいたい

こんな時 任意後見契約を締結するのは 非常に有効だと思います

任意後見には 即効型 移行型 将来型と その効力発生時期等により類型があります

現在の状況 委任者となる本人さんの意向 受任者さんとの関係を考慮して決めていきます

法定後見は 4親等内の親族であれば 裁判所に申立てできます

例えば 紛争が生じている 子供でも申立てできるのです

(実際は 補助保佐ではなく(この時は本人の残存意思が尊重されるので)

後見類型の場合で 診断書等が必要になるので かなり難しいでしょうが)

そんなことも想定すると

法定後見に優先する 任意後見契約を締結しておくということは

本人さんの意向を尊重するという点からも とても良いと思います

まだまだ 制度普及が進まない

任意後見契約ですが 家族信託とあわせて 争族対策には 有効だと思います

任意後見契約について聞いてみたいという方

お気軽にお問い合わせくださいませ

成年被後見人の面談に行って思うこと

後見業務は 大きく分けて

財産管理と身上監護という 二つの業務に分けることができます

その内容は その言葉の通りなんですが

で 身上監護ということから

被後見人さん本人の 状況確認ということで

だいたい1か月に1回ほどは 面談にいくようにしています

で この1か月に1回というのは

被後見人さんの数が そこまで多くなければ さほど負担にはなりませんが

だんだん数が増えてくると なかなか大変です

正直言って 私も きちんと守れているかと 言うと

ちょっと期間が空いてしまうこともあります

それでも 第三者である司法書士などが 後見人に就任している方は

本人さんの面談に 来られる方が少ないというか ほとんどいない方が多いのではないでしょうか

私が就任しているケースも そういう方が半数ほどいらっしゃいます

話ができず 意思疎通が困難な方もいますが

中には 次はいつ来てくれるかと

私の面会を楽しみにしてくれている方も います

ただ仕事だからと割り切ってするような業務ではないと思ってます

後見業務は

他の業務は 時間的接点が 限定されていますが

例えば 登記業務なんて その日だけなんてことも

債務整理も 長くても1年ほど

しかし 後見業務は 就任から その亡骸の引き受けまでということもあり得ます

で あるなら 専門職としてどうこうというよりも

人的資質が 問われるのかもしれません

内省の意も含め 自己研鑽を怠らず 精進して参りたい所存です